one-X Portalと平行して使用する電話はone-X Portalの動作に多少影響を及ぼします。ここでは、影響を受ける操作について説明しています。
通話履歴
表示される通話履歴は、ユーザー設定の一部として電話システムに保存されます。記録は最高 30 件まで保存され、制限に達すると新しい記録が古い記録と置換されます。ただし、同じ番号との繰り返しの通話については、既存の記録が更新され、記録の通話数だけが増えていきます。
着信時は、既定では、ユーザーが応答した、または誰からも応答されなかった、ユーザーに対する個人用通話(ハントグループ以外)のみが通話履歴に含まれます。
•不在着信
応答しない通話ですが、ボイスメールが応答するか、対応する内線が不在着信として正常に記録されない場合の通話です ただし、電話システムの管理者は、不在着信のログを設定できます。
•ハントグループの不在着信
既定では、応答したハントグループ通話のみが記録されます。ただし、電話システムの管理者は、選択したハントグループのうち不在着信となったハントグループの通話を通話履歴に含めるよう設定できます。
•自動削除
古い通話履歴は、通話履歴の最大容量に達すると自動的に削除され、新しい通話履歴が追加されます。また、電話システムの管理者は、一定の期間が経過すると通話履歴が削除されるように電話システムを設定できます。
電話の通話履歴
1400、1600、9500、9600 シリーズの電話で[通話履歴]や[履歴]ボタンが搭載されている場合、または M シリーズや T シリーズの電話をお使いの場合、既定ではone-X Portalと同じ通話履歴が表示されます。電話またはone-X Portal から通話履歴を使用または編集することができます。これらは平行して切り替わります。
通話履歴がある他のタイプの電話をご使用の場合、それは電話機本体に保存された通話履歴であるため、one-X Portalで表示される通話履歴とは異なります。例えば、one-X Portalから発信された通話は電話機の通話履歴には表示されません。逆も同様です。
いずれの場合も、one-X は最大255件までの通話履歴を表示できます。
個人用ディレクトリ
連絡先ボタンが搭載された 1400、1600、9500、9600 シリーズをお使いの場合、またはM-シリーズ、T-シリーズ、T3 シリーズの電話をお使いの場合、電話から[個人用]ディレクトリの連絡先を使ったり、編集したりすることができます。
1. 個人用ディレクトリの連絡先が追加されると、連絡先は one-X Portal アプリケーションと電話システムの両方で保存され、同期されます。one-X Portal アプリケーションと電話システムは 1 人のユーザーにつき最大で 250 件まで個人用ディレクトリを保存できます(各システムの制限により異なります)。
•Avaya IP Office Plug-inからアップロードした連絡先は、[個人用]タブの Outlook グループに表示されます。最大 250 件の個人用ディレクトリの連絡先に加え、この連絡先は one-X Portal にのみ保存されます。
2.連絡先は電話または one-X Portal で編集できます。
3.one-X Portalで表示される個人用ディレクトリの連絡先には、現在の主要電話番号として選択された番号のほかに、いくつかの電話番号が含まれます。一致する電話システムには1つしか番号がない場合、現在one-X Portalで選択されている主要電話番号が変更されると、これに合わせてシステムの番号も変更されます。
通話数
one-X Portalに発信や着信数の制限はありません。常に接続できる通話は1本のみですが、同時に複数の通話を保留することができます。ただし、電話システムでは着信数が制限されます。
•アピアランスボタン付きの電話
Avaya 電話にはプログラム可能なボタンが搭載されており、システム管理者によりアピアランスボタンとして設定されています。このような電話を使うと、発着信するすべての通話はアピアランスボタンを使ってコントロールすることができます。(保留、保留解除、詳細表示等の操作)
•着信については、適切なアピアランスボタンに着信が示されます。適切なアピアランスボタンが利用可能でない場合、電話システムはそれ以降の着信に対してあなたが話中として処理します。
•発信については、電話のアピアランスボタンが使用中の場合でも、one-X Portalを使ってさらに発信を行うことができます。この場合、一部の通話はアピアランスボタンを利用しないため、ボタンによるコントロールができなくなります。
•アピアランスボタンのない電話
ご利用の電話にアピアランスボタンがない場合、システム管理者により設定われたキャッチホン設定は着信可能な通話数に影響します。
•ご利用のキャッチホン設定が有効になっている場合、one-X Portalを使って着信に応答することができます。2本の通話に対処している際に、さらに別の着信があると、電話はあなたが通話中であるとして処理します。ただし、one-X Portalを使うと発信を行うことはできます。
•ご利用のキャッチホン設定が無効になっている場合、相手と接続された時点で電話システムはあなたを通話中として処理します。ただし、one-X Portalを使うと発信を行うことはできます。
注
1.一度に接続できる通話は1本のみです。別の通話に接続している場合(発信、応答、パーク解除、保留解除など)、既存の通話は自動的に保留となります。この機能は「自動保留」と呼ばれます。システム管理者はシステム全体の自動保留を無効にすることができます。その場合、通話に接続されると、それまでの通話が切断されます。
2.パークされた通話は含まれません。パークされた通話は保留の通話とは異なり、あなたの電話ではなく、電話システムにパークされます。
着信通話
one-X Portalを通して表示される通話はIP Officeシステムの設定に基づいて処理されます。例えば、キャッチホンの設定、アピアランスボタンの数などは、あなたに直接かかってきた電話と、あなたがメンバーとなっているハントグループにかかってきた電話の両方に適用されます。着信がone-X Portalユーザーに通知されない問題は、IP Officeシステムの設定によるものです。
発信通話
発信する通話はIP Officeの設定に基づき処理されます。自分の電話から発信する場合と違う点は、one-X Portalを使って電話をかけることができる点です。例えば、電話のすべてのアピアランスボタンが使用中の場合、one-X Portalを使ってさらに電話をかけることができます。
一部の電話では、表示される通話履歴とリダイヤル機能で、電話機に保存された情報が使われます。通常はone-X Portalを使ってかけられた通話は含まれません。
通話ガジェットボタン
Avaya Office システムが強制的にオフフックにできない電話を使用している場合、次のような違いが生じる可能性があります。これは、アナログ電話および一部の SIP と DECT 電話に共通しています。
•電話がオンフックの時に他から着信があると、one-X Portalは[応答]ボタンを有効にできません。電話を手動でオフフックにしてから、電話の独自のコントロールで電話に応答する必要があります。これには B179、J129、H175 電話機が含まれます。Portal のボタンを使用した通話への応答は 1100/1200 Series および E129 電話機でサポートされます。
•電話がオンフックの状態で one-X Portal から発信すると(例:番号を入力して[通話]をクリックするか、またはボイスメールのメッセージ再生を選んだ場合)電話システムがあなたを呼び出し、応答すると発信だけができるようになります(オフフック)。
一部の電話では、オフフックにせずに番号を入れて電話をかけることができます。これは「一括」ダイヤルと呼ばれます。IP Officeシステムおよびone-X Portalでは、電話からデータを受け取るまでは、このようなアクティビティには気づきません。
•通常は、DECT システムの電話や SIP 電話に適用されます。
•Avaya 1400、1600、9500、9600、M-シリーズ、T-シリーズの電話は、オプションで「一括」ダイヤルを設定することができます
注:1100シリーズ電話のオフフックステータスはone-X Portalには反映されません。